引きこもり大学生の独り言

根暗を加速させるような音楽と映画と本が好き

音楽から映画を好きになる。私的最高の映画音楽10選

1.The Shape Of Water/アレクサンドル・デスプラ

 ついこの間話題になったシェイプ・オブ・ウォーター。この映画の美しさを引き立てる音楽として、これ以上の曲はないと思う。映画ももちろんものすごく好きな内容だったのだけれど、オープニングでこの曲がかかった時は一気に引き込まれたな。水の中にいるような浮遊感もすごく心地がいい。嫌なことがあった時もこの曲を聴いていると、おとぎ話の世界の住民になったみたいな現実逃避の旅ができます。きっと。

 

2.Between the Breaths/Xiu Xiu & Mitski

Between the Breaths

Between the Breaths

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 パンクムーブメント全盛の1977年ロンドン、異星人と恋に落ちるパンク少年を描いた映画「パーティーで女の子に話しかけるには」のEDテーマ。エル・ファニングの宇宙人ver.がひたすらに可愛かった。ぼくはこの映画大学の友達と観に行ったのだけれど、オープニングでダムドの「New Rose」かかるわ変なカルト集団が出てくるわで、隣にいたほのぼの恋愛映画を想像していたカップルが雰囲気ぶち壊しを食らったらしく、ドン引きしててざまあでした。Mitskiのこの曲は全然パンクではなく、むしろ宇宙っぽい世界観の曲で美しい。馬鹿げていてそれでいて純粋で美しい、この映画にすごくマッチしてると思った。エルファニングに「Do me punk more!(もっとパンクして)」って言われたい

 

3.City Girl/ Kevin Shields

City Girl

City Girl

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ロストイントランスレーション」のサウンドトラックから。ソフィア・コッポラ監督ってシューゲイザー好きなんですかね。この映画ではマイブラジザメリマリー・アントワネットではレディオデプトとか。この映画は音楽好きの間の方がもしかしたら有名なのかもしれない。音楽好きで映画そんなに詳しくない友達も、この映画のサントラは持ってたな。その中でもケビンのCity Girlは名曲中の名曲だと思う。繊細な恋愛映画にふさわしい繊細な曲。これを聴きながら東京の街を歩くのは楽しい。

 

4.Paris,Texas/ Ry Cooder

パリ、テキサス

パリ、テキサス

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 84年度カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した、ロードムービーの最高傑作と言われている映画「パリ、テキサス」。眠れない夜に聴くぼくの導眠ミュージックです。あとは、ひとり旅なんかするときにいいかも。高校の時から聴いている大切な曲です。

 

5.A Clockwork Orange

A Clockwork Orange

A Clockwork Orange

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映画好きなら一度は通るスタンリー・キューブリック。映画に疎いぼくが高校生の時、「映画に惚れる」という感覚を初めて抱いたの時計仕掛けのオレンジだった。この曲はオープニングの時にかかる曲なのだれど、この天下一品のかっこよさといったらない。荒廃したロンドンの近未来の幕開けにふさわしい、不吉で壮大なクラシック。この映画のサントラは主人公が好きなベートーヴェンの曲のアレンジも含め、全体的に好き。ぼくがクラシックがどこか狂気じみた音楽に聴こえるのはきっとこの映画のせい。

 

6.Walking All Day/ Graham Coxon

Walking All Day

Walking All Day

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 これは映画じゃないんですけど、Netflixで観れるオリジナルドラマ「このサイテーな世界の終わり」のサントラです。言わずと知れたブラーのギタリスト、グレアムの曲。このドラマも面白くて一日で全話観た記憶がある。ストーリーはサイコパスの男の子と、世の中にうんざりした女の子の逃避行ムービーで、これはそんな2人が森の中歩くシーンでかかる。確かに、このドラマで一番グッと来たシーンかもしれなく、そのせいでこの曲の印象が強い。2人の状況は幸せとはかけ離れた状況にいるにもかかわらず、なんだか羨ましくて憧れる。インスピレーションで生きている映画の住民に、一度でいいからなってみたい。

 

7.Louie, Louie/リチャード・ベリー

Louie Louie

Louie Louie

  • リチャード・ベリー
  • ポップ
  • ¥200
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 ジム・ジャームッシュのオムニバス映画「コーヒー&シガレッツ」のオープニング曲。このタイトルの曲はイギー・ポップのもあるんだけど、これはリチャード・ベリーの方。映画はというと、ドキドキハラハラとしたものを望む人には退屈で仕方ないかもしれないけど、僕は不思議と飽きなかった。それこそ、コーヒーなんかを飲みながらのんびり観れる映画だ。この映画はジム・ジャームッシュのセンスが最大限に出ていると思う。イギー・ポップトム・ウェイツ...。音楽好きな人にはきっとたまらないはずだし、この2人の会話もユーモアあって良い。

 

8.Overture to the sun


Clockwork Orange - Overture to the sun

 悩んだのだけれど、時計じかけのオレンジからもう一曲。時計じかけのオレンジで流れてたバージョンはYoutubeにありました。太陽の序曲という意味のこの曲はジャンルでいうとサイケデリックで、やっぱり幻覚を観ているような時計じかけのオレンジの雰囲気とすごくマッチしてる。好き。

 

9.All of the Stars/Ed Sheeran

All of the Stars (Soundtrack Version)

All of the Stars (Soundtrack Version)

  • provided courtesy of iTunes

大きな声では言えないけど、ぼくはエドシーランがそんなに好きじゃない。でもこの曲は好き。同じようにぼくは観念的な感動作がそんなに好きではないのだけれど、この楽曲が流れる映画「きっと、星のせいじゃない」は好きな映画だった。多分脚本が凝っていてそれが陳腐さを払拭したのかな。ガスの告白「ぼくたちの努力がいつか全て徒労になるってことも、たった一つしかない地球が太陽に飲み込まれるってこともわかっている。それでも君が好きなんだ」っていうところも不覚にもグッと来てしまった。

 

10.Visions Of Gideon/Sufjan Stevens

Visions of Gideon

Visions of Gideon

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映画「君の名前で僕を呼んで」から。スフィアン・スティーブンスの曲のメロディーは個人的に「涙腺」って感じです。溝を埋めていくような心地よさがあるというか。この映画は僕の人生でも10本指に入るくらい好きで、「人間同士が惹かれ合うって、そんなに汚いことじゃないじゃん」ということを教えてもらいました。恋愛の醍醐味って相手の存在の中に自分自身を見つけることなのかなとか、真面目なことを考えるのもたまには楽しいです。

 

 

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どうすれば失恋しなかった? 少し大人になってから(500)日のサマーを観た感想(ネタバレあり)


(500)日のサマー - 予告編

ぼくが初めてこの映画を観たのは、高校生だった。サマーがパーティーでこれ見よがしに指輪を見せつけるシーンでは、ぼくも「サマー、やりやがったな...」とトムの気持ちになって一緒に涙を流していた。レジーナ・スペクターのHeroを聴くと今でもかなりやるせなくなってしまう。

Hero

Hero

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しかし、トムはそもそも振られたんだろうか?

ぼくはこの映画を何回も見直したが、トムは面と向かってサマーに好きだと一度だって言っていない。

好きだと言ったかと思えば、サマーに「それは友達として?」と聞かれれば、「そう、友達として」なんて言って無理してサマーに嫌われないように合わせているし、挙げ句の果てに喧嘩をした時に「僕たちは恋人だ!チクショー!」なんて部屋から飛び出す始末。サマーは初めに「私、縛られたくない。今、彼氏は欲しくないの」と言ってトムと付き合えないことはしっかり説明していて、トムも口ではそれに同意している。

トムはサマーに合わせて嘘ばかりついているのに対し、サマーは一度だって嘘をついてはいない。

トムは満足できない関係を満足だと言い、セックスすれば、キスすれば言わなくても恋人だろうと勝手に思い込んでいる。

そもそもサマーにすれば、お互いがセフレということで同意していたと思っているのに、いきなり「僕たちは恋人だ!」と言われたら、びっくりするだろう。トム目線でこの映画は展開していくから、観客はトムがサマーのことが好きんて当たり前にわかると思うかもしれないが、サマーはこの辺りでやっと察するのではないのだろうか。

この映画ではトムが運命を信じる男の子で、サマーが運命なんてないと言い切る現実主義の女の子として登場する。

しかし、これは運命を信じる信じないなんていう壮大なテーマではなく、トムは運命の女の子とサマーを混乱し、サマーという1人の人間と向かい合うことを避けていたように思う。

例えばトムがサマーを「運命」だと確信するシーン。予告にも使われている、エレベーターの中でスミスを聴いていたら、サマーがその音漏れを聴いて「私もザ・スミスが好きよ」と言ってくるシーン。

これでトムは自分が気になっていた女の子と音楽の趣味もバッチリだったことに勝手に浮かれ、「彼女は最高だ!だってザ・スミスが好きなんだから」と勝手に盛り上がってしまう。(これはぼくもあるあるなので気をつけたい)

しかし、サマーはたまたまエレベーターで聴こえた「There Is A Light That Never Goes Out」(おそらくスミスの一番の有名曲)を知っていて好きだと言っただけで、おそらく本当はそんなに好きでもなかったのだろう。そのあと、トムがサマーのそばでかけたスミスの「Please, Please, Please~」には知らん顔をしているし、トムが貸したCDもちゃんと聴いていないことが後半のシーンでもわかる。


(500) Days of Summer - Please, Please, Please, Let Me Get What I Want

音楽の趣味もそれほどあっていない、自分がサマーに対して何を求めているかもわかっていない。トムは自分の恋愛に酔うあまり、サマーという人間とも自分の気持ちとも向き合えていなかったのだと思う。

だから関係が終わった。

一度でも恋人になりたいと言えていたら、どうだったんだろう。ぼくも自分に自信を持てない人間だからわかるが、相手の望まないことをしてしまって、失望されたりするのが怖い。特にサマーのようにインスピレーションで生きているような女の子は、自分がずっと楽しませてあげないといなくなってしまうんじゃないかという怖さを感じてしまうのだ。

でもそれでも、世界は競争で、サマーは自分のことを好きだと言ってくれた人とさっさと結婚してしまった。それでもトムは言わなければならなかったのだ。欲しいものを欲しいと言わないで手に入れるなんて人生においてはありえない。

どちらかが無理をしている関係なんてどうせ続かない。壊してしまえ。

そう思って行動していれば、案外受け入れられることもある。

変化を嫌ってその場しのぎの行動だけしていても、所詮は変えられない結末の時間稼ぎにすぎない。(500)日のサマーはそんなことを教えてくれる映画だ。

 

 

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感傷に浸りたい季節ー秋に聴きたいちょっと暗い曲10選

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1.Creep/Radiohead

もう言わなくてもいいような曲だけど、僕にとって秋が来て寂しくなったら、これを聴かずにはいられない。(一年中聴いてはいるのだけれど)レディオヘッドの曲にしては珍しくシンプルな歌詞で、僕も永遠に主人公にはなれない根暗タイプなので、コンプレックスの塊の男目線の歌詞に共感せずにいられない。"ががっ"から急にエンジンがかかって熱量全開になるのはやっぱりいい。

君は羽のように美しい世界に流れ着いた

俺が特別な存在だったらよかったのに

君は死ぬほど特別なんだ

でも俺は嫌われ者でおかしい奴だ

一体俺はここで何をしている?

俺はここにいるべきじゃない


2.Your Eyes Closed/Syrup16g

Syrup16gを聴いてると、自分の中の成功願望とか、現実感みたいなものが急速に失われていくのがわかる。それくらい、個人の暗い部分に入り込んでくれるバンドだと思う。だけど、それがすごく怖い。大げさだけど、聴いていると、現実に引き返せなくなってしまうような気分になる。でもそれでも、絶対に僕には必要なんだろうな。歌詞が絶望を絶妙な言い回しで表現してくれるのも、気持ちよくて好き。この曲にも好きな人に対する劣等感のようなものが強い。片想いなのか、付き合っているのかわからないけど、俺なんかがこんなこと言ってはいけない...!みたいな想いが凝縮されていると思う。

どうしてそこからそこに行く

行動が読めなくて ドキドキする

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3.白昼夢/Age Factory

前にはまっていると書いたシューゲイザーバンド、揺らぎのボーカルの子がコーラスをやっていると聞いて聴いてみたバンドです。
neatnobibouroku.hatenablog.com

 最新アルバム「GOLD」聴いたけど、かっこよかった。そして僕が一番好きになったのはこの白昼夢という曲。他の曲と違って少し静かな曲なんだけど、歌詞のセンスもコーラスも本当に心地いい。

始まらせる物はね 朝ではないよ

昨日に別れを告げる 悲しい時さ

lady 君は今が 何時だと思う

夜更かしをしているね また明日ね

白昼夢

白昼夢

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4.赤橙/ACIDMAN

赤橙というタイトルもかなり惹かれるものがあるけど、この曲は ACIDMANの中でも最強の部類に間違いなく入る珠玉の名曲だと思う。どうでもいいけど、スリーピースのバンドってすごい演奏上手いよね。ACIDMANは一年くらい前に生で観たことあるけど、本当に音の厚さにびっくりした記憶がある。「そして少年は一握りの オレンジ色の砂を蒔いた」という歌詞は小説の中にあってもいいくらいノスタルジックで文学的。

赤い煉瓦をそっと積み上げて

もう一度魔法をかけてみる

幼さ故の過ちなど これで消える

そして少年は一握りの

オレンジ色の砂を蒔いた

黄金色光る夕暮れに 音を重ねよう

赤橙

赤橙

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 5.Sonnet/ ART-SCHOOL

「人間のくずなんて知ってるさ昔から」

僕はART- SCHOOLはこのアルバムしかちゃんと聴いていないのだけど、その中では暫定一位の曲です。落ち込んだ時に聞きたくなるのは、多分この曲の方が暗すぎてかえって元気になれるからな気がする。入っている子供のもののような声も、無邪気に傷つける世間や周りの声みたいなものをイメージさせられる。ちなみに四分ほどの間隔をおいて流れるボーナストラック「SEAGULL」も爽やかでかっこいい。

一度だけ 愛されたら

声になど、ならない位

その腕の中なら死ねる

手遅れとわかっているさ それでも 

Sonnet

Sonnet

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6.Radio Cure/ Wilco

 カントリー調の曲を1つ。(彼らはカントリーの中でもオルタナと言われているらしいが)最初は単調でつまらないと思うかもしれないけど、とりあえずサビまで聴いてほしい。サビの陰鬱な開放感がたまらないから。使われている楽器自体はシンプルだけど、1つ1つがとても丁寧で愛が籠っているのがわかる。特にサビのこの開放感の要にはドラムがあることには間違いない。この曲はラジオから流れる音楽を聴いて精神を落ち着かせようと(=治療しようと)しているが、その言葉もElectronic surgical word(電気治療のような言葉)に聴こえてしまうというかなり追い詰められた精神の曲だ。しかしサゴの高くなるサビのところで「Oh, distance has no way of making love understandable」から「Oh, distance has the way of making love understandable」と変わり、意味が正反対になる。ラジオから流れる(距離がある)ものは役に立たなかったはずが、どんどん自分に沁みていくという曲なんだろうか。そうだとしたら救いがあっていい。歌詞が難しくて僕個人の解釈になってしまうが、歌詞がわからなくても、このどうしようもない絶望感や哀愁には感覚的に惹かれるものがあると思う。

Radio Cure

Radio Cure

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7.Strawberry Cream/Oeil

イントロを聴いただけで間違いなく一目惚れする曲だと思う。日本人だと思わなかったし、海外でかなり活動しているバンドなだけあってYoutubeでも、海外の方のコメントをよく見かける。個人的には、寒くなってきた朝方とかに聴きたい曲ランキング暫定一位です。

Strawberry Cream

Strawberry Cream

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8.夢DUB/OKAMOTO'S

OKAMOTO'Sの曲でこんなに哀愁がある曲はあんまりないと思う。僕はそんなに熱心にOKAMOTO'Sの曲を聴き込んでいるわけではないけど、好きな曲の1つだ。本当に夢の中のような浮遊感。誰もがぼーっとしてこんな精神状態になった経験があるんじゃないかな。すごく幸せなことがあった後だったり、すごく悲しいことがあった後だったり。dubという単語はダビングするという意味でも使われるみたいだけど、あだ名をつけるとか、吹き替えるという意味でも使われるから、きっとここでは現実と夢がダブってるということなんだろうな。ギターが好きだよ。

夢DUB

夢DUB

  • OKAMOTO'S
  • ロック
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9.You Carry This With You/Spearmint

(500)日のサマーという映画を知っているだろうか。いや、知っていても、その中でこの曲までたどり着いた方はどのくらいいるんだろうか。僕は劇中でトムがサマーに「Spearmintを誰も知らない世界で生きるなんてうんざりだ」なんて台詞を言っていたのが妙に印象的で聴くきっかけになった。映画はこんな素敵な出会いをくれるからいい。この曲が入っているアルバムA Week AwayはそんなSpearmintの1stアルバムだ。インディー・ポップが好きな方には是非アルバムごと聴いてほしい。今、一番好きなのはこの曲だけど、好きになるきっかけになったアルバムと同名の曲A Week Awayも合わせてオススメ。

A Week Away

A Week Away

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You Carry This With You

You Carry This With You

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10.Please Mr.Lostman/the pillows

名曲。ぼくがthe pillowsを好きなのは多分、ラブソングでもなんでも、社会から疎外されているのを寂しく思いながらも、どこかで満足しているところがかっこいいからだと思う。日本のオルタナの代表ではあると思うけど、そのバックボーンとなる精神もきっとオルタナそのものだ。この曲もそんな時代から逸れていることを自覚している迷子の曲。

ねじ曲がった時代なんて関係ない

僕らは出会った

Please Mr.Lostman それが全てだろう

Please Mr.Lostman

Please Mr.Lostman

Please Mr.Lostman

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「生まれてきてよかった?」他人に聞かれて気付いた。

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ぼくは、自分のことをよくわかっていない。もっと言うならぼくは勝手に不幸のどん底を歩いていると思っていた。思春期特有の病気である。そして、自分でそんな自分をお子様でクソガキだと認めることで、許してくださいと周りに媚びていることも自覚している。

 

さて、この間、ぼくは友達と夜遅くまでやっているカフェでしゃべっていた。夜が更けるにつれて、音楽、映画の話から話題は自分自身の話に移っていく。会話と会話の間のちょっとした沈黙を挟んだ後に彼女はぼくにこう聞いた。

「ねえ、生まれてきてよかった?」

ぼくは自分が村上春樹の小説の主人公になったみたいな気分に陥った。誰かにそんなことを聞かれたのは生まれて初めてだった。それも彼女は決して苦しんでいる人間ではなく(もちろんぼくがみた限りでは)、ぼくよりも前向きで冷静で賢い人だ。ぼくと違って必要以上の嘘もきっとつかないだろうし、過去のことで何年も感傷に浸ったりすることもない。そんなことをおそらく理解できないと思っているタイプの人だ。

ぼくはなんでそんなことを聞くかなどと言って時間稼ぎをすることは許されないと思った。彼女は、腑に落ちる答えをぼくに求めていた。

「よかったと思う」

ぼくは自白するように言った。つらいことをできるだけたくさん思い出してみた。正直目も当てたくない過去もその中にはある。でも、それを「無」と天秤にかけてしまったら。ぼくには何も始まらない方が怖かった。死ぬのは怖いが、何も始まらないのはもっと怖い。村上春樹ノルウェイの森で言うように生の対極は死ではない、ぼくは「無」だと思う。思い返せば生きててよかったと思う瞬間だってたくさんあった。ぼくは今を嘆いていても、たちの悪いことに人生なんてこれっぽっちも諦めてはいなかったのだ。他人にふっと聞かれて、ぼくは思っていたより自分が生を謳歌していたことに初めて気がついた。

そしてこれは目の前の彼女には言えなかったが、「ぼくが生まれてきてよかったかどうか」なんてことに興味を持ってくれて質問してくれる人間がいるということだけで、本当はぼくにはたまらなく嬉しかったのだ。生きててよかったなんてこっそり思っていた。

ぼくは全然現実に誠実じゃない。フラワーカンパニーズの深夜高速の前半の歌詞は、紛れもなくぼくのことだと聴くたびに思う。ぼくが好きなのは音楽、映画、本、現実逃避をして別の世界に逃げ込むものばかりだ。それが趣味でもいいのだろうが、ぼくはみんなが人と話している時間にそんなことしかしていないと思うと不安になる。それだけに没頭しているうちに、どんどん現実のみんながいる世界から離れて還れなくなるんじゃないかと。でも、そんな一般論に縛られていても、人生を謳歌できるかは好きなことをやったかどうかなのは、ぼくもTwitterでいろんな大人の生き方を見て頭ではわかっている。きっとそうなのだろう、ぼくは勝手に世間体や周りが作りあげた大学生の理想像と比べて、自分は楽しくなさそうだと決めつけていただけだ。自分の体感や感覚だけで見れば、楽しい瞬間はたくさんあった。ぼくはこれからも引きこもって映画を観たり、遊びたくない人との遊びからやんわりと逃げて、そのお金でレコードを買ったりしたいと思う。


深夜高速 / フラワーカンパニーズ

 

 

 

ぼくはもうスターフィッシュを聴くのにふさわしくないーELLEGARDENというバンドに対する複雑な心情。

高校時代のぼくの苦楽はエルレと共にしたと言って良い。女々しくて弱々しいぼくにとって、細美武士というバックボーンのしっかりした男こそ、かっこいい男のロールモデルだった。

特にぼくが聴いていたのはMy Own DistractionとDon't trust anyone but usの二枚だった。(Can't Remember) How We Used To Beという曲を聴いて、失恋した直後は共感で胸がいっぱいになり、恥ずかしくて誰にも言えなかったが、歌詞をノートに書いて訳していたりした。こうやって改めて書くとなかなか普通の恥ずかしい高校生だったなあと思う。

細美武士の音楽はとってもキラキラしている。メロディアスで一気に爆発するようなサビ、ギターを持ち始めた高校生たちはこぞってエルレを練習した(実はぼくも高校時代、軽音楽部だった)。英詞がメインの曲が多いにもかかわらず、こんなにもみんなに伝わる音楽であるのはすごい。

今なら分かる。

ぼくはエルレの曲に、自分の甘い恋愛体験をくすぐられるような感覚が好きだったのだ。

 これはある意味で不純な聴き方だったかもしれない。ぼくはその好きだった人との思い出に浸れるという意味で好きだったのだ。(もちろん曲がそれなりに良くないと、思い出に浸れない)しかし、今はそんな思春期的に音楽を聴いていない。聴いて、かっこいいと思ったかどうかが先に来る。聴き方そのものが変わったことでぼくの音楽の好みはかなり変化していった。

もちろん、エルレにいまでも好きな曲はある。でも、ぼくは大学に入り暗い音楽や映画を漁るうちにどんどん根暗になってしまった。スターフィッシュとかを聴くような人間ではなくなってしまったのだ。それは音楽が悪いのではなくぼく自身の内面の変化であり、それ以上でもそれ以下でもない。ぼくはスターフィッシュを聴くのにふさわしくない人間になってしまった。

ぼくがもしサッカー部の陽キャラであったら、もうすぐ二十歳を迎える年だとしても、エルレを聴くことがあり得たかもしれない。でも、ぼくは自分にエルレが合わなくなってきているのをひしひしと感じる。客観的に見てしまったのもあるかもしれないが、自分の心が少しずつエルレから離れていくのがわかる。これを読んでいる中には「好きじゃなくなったのなら、聴かなければいいだけ」と思う方がいるかもしれない。ぼくももちろんそう思う。でも、ぼくにとってエルレを聴かなくなるということは、親しい友達との別れのようなものであり、心が離れていくことにどうしようもない寂しさがあった。でも、それでもぼくは歳をとってしまったのだ。心の変化を受け入れて進まなければならない。戻ることは絶対になくても、そんな過去の上に今があることは間違いない。思春期全開のぼくに熱い音楽をありがとうELLEGARDEN

 

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日本のシューゲイザーバンドが凄すぎる。揺らぎ、Oeil、The fin...

ぼくが音楽を真面目に聴くようになったのは多分大学生に入ってからだと思う。

ぼくにとっての真面目とは流行りや評価を取り払って、自分の感覚だけでその音楽を判断するということなのだけれど、そんな音楽初心者のぼくがハマったジャンルはシューゲイザーだった。あの轟音と甘いメロディーがたまらなかった。ぼくの憂鬱から幸福まであらゆる感情がそこにあった。

初めはマイブラ、Chapterhouse、Ride、Deerhunter、ジザメリSlowdive...。とにかく、シューゲイザーと検索したら真っ先に出てくるような人たちを聴いた。(ジャンルにこだわっているのはきっとリスナーだけなんだろうけど)

が、今一番聴いているのは日本のシューゲイザー、それもぼくとそんなに歳も変わらないようなバンドがバチッとくることが多い。

今回はぼくが好きなバンドを3つ紹介します。

 

1.揺らぎ

シューゲイザー、ドリームポップ、ノイズミュージックに影響を受けたサウンド、透き通るような声のボーカル、轟音と繊細さを武器に、様々な音楽背景を持ったメンバーが集まり関西を中心に活動中(公式サイト)

youtu.be

何もかもがカッコいい、ものすごく洗練されているし、何より個人的な好みにドンピシャだった。ぼくが最初に聴いた時、一番グッときたのは2曲目のnight is young。ピースがはまっていくみたいにメロディーが心地いいし、イントロのギターから心を掴まれた。虚無感に押しつぶされそうになった夜に、ふらふらとYoutubeをサーフィンしてバッチリこんな曲に出会えたら。そんなことを思わせてくれる4曲が詰まっていると思う。

 

2.Oeil

ウーユは東京を拠点とする、男性ソロ・ユニット。 しかし現在はバンドとしての活動準備中。 マイ・ブラッディー・ヴァレンタインのみならず、60年代ポップ・テイストを感じさせるギター。 そしてメランコリックかつドリーミーなメロディーが活きている。

https://www.last.fm/ja/music/Oeil

youtu.be

ぼくがこのバンドを見つけたのはツイッターで誰かがオススメしていたのをたまたま見かけて、聴いたからだった。儚げで浮遊感あるジャケットに期待しながら聴いてみると、本当に期待以上の音楽がそこにあった。

まず、このUrban TwilightというEPの一曲目Strawberry Creamという曲。最初の控えめなイントロから心地のいい轟音が入ってきた時の高揚感。最後、この特徴的なリードギターと、メロディーラインが重なってアウトロに入り、終わるという終わり方も気持ちいい。

ぼくは最初このStrawberry Creamという曲ばかり聴いていたが、このEPは本当に捨て曲がない。

 

3.The fin.

2010年結成。2012年4月にメンバー4人による体制となった。2013年9月にSoundCloudで公開された楽曲「Night Time」がネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせが殺到した。2014年にはフジロックフェスティバルの"ROOKIE A GO-GO"ステージに出演。2015年3月20日にはアメリカ合衆国テキサス州オースティン市で開催されたSXSW2015へ出演した。2015年、10月に朝霧JAMに出演。11月に初のイギリス・ロンドンでのツアーも行った。2017年5月、ベースのTakayasu Taguchi脱退。ドラムを担当していたKaoru Nakazawaがベースになり、ドラムはサポートメンバーを迎え活動している。(Wikipedia

youtu.be

まずはこのバンドの珠玉の人気曲から。正直、シューゲイザーというよりはシンセポップな感じが強いかもしれない。けど、とにかく、この音楽は唯一無二だということは聴けばきっと分かる。イントロからワクワクが止まらないような、浮遊感、幸福感、でもそれでいてちっとも安っぽくない。これににはきっとリズム隊がしっかりしているということもあるのかもしれない。

というか、初めて聴いたらこのバンドが全員日本人であるということにまず驚くだろう。流暢な英語もそうだが、この曲全体の雰囲気が日本人離れしているように思われる。ぼくはこのNight Timeが入っているアルバムの一曲目、Illuminationがお気に入り。

youtu.be

 

 

きっとまだまだぼくが知らない日本の素敵なバンドはたくさんあると思うので、じわじわと発掘していけたらと思っている。あともう少ないけど、2018年はジャンルにこだわらないで色々聴いていきたい。。

 

君は僕に見られるのが嫌だと言うTell Me You Don't Love Me Watching 歌詞 和訳 Bill Ryder-Jones

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It's your secrets that Iwant today

(今日、僕が欲しいのは君の秘密だ)

 

And it's senseless that in your defence

(君が自分の殻に閉じこもったって無駄だよ)

 

Cause I always get my own way in the end

(結局、僕はいつも自分勝手だから)

 

You see I'm nothing but an only child

(君は僕が子供でしかないってことを分かっているんだ)

 

I get my own way every single time

(僕はどんな時も自分勝手だ)

 

So how do you be anything less than all I need

(だから、君が僕にとって必要でなくなってしまう訳がないよ)

 

You can pretend you don't care

(君は気にしていないふりをしていてもいい)

 

But when I'm watching you know that I'm there

(でもそれは君が僕の存在をちゃんと認識してるんだって、僕に分かるときだけだよ)

 

I see your brushing your hair

(僕は君が髪を梳かすのを見てる)

 

Or as if you didn't want me to stare

(君は僕に見られているのが嫌だったのか)

 

Just look at the things that you're wearing

(ただ、自分が身につけているものを見てる)

 

And tell me you don't love me watching

(そして君は僕に見られるのが嫌だと言う)

 

 

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かなり意訳のところもありますが、とても好きな曲だったので和訳しました。

本来あるべき言葉の存在が失われてしまったかのような世界観。

そして唯一この2人の間に存在している言葉といえば女の子が言った「あなたに見られるのが嫌」ということだけ。

2人の関係はもうどうにもならないんだなってぼんやり思いました。

アナログ盤で聴きたいアルバムのひとつ。

 


 

 

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